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細井のにっき

全部フィクションです

石岡さんが家に来る

一ヶ月くらい前に、島田荘司の異邦の騎士を読んだ。
有名な作品ですよね。

記憶喪失の主人公が、記憶をなくす前の自分が書き残したと思われるノートを手がかりに自分の住所に行くシーンで、わたしは興奮した。

電車を降りて駅から歩いていくのだけど、改札を出て右、突き当りを左……というように細かく経路が書かれている。グーグルマップみたいだ。
(実在する土地のことを細かく書くのは島田荘司特有の表現らしい)

私がなぜ興奮したかというと、その経路がめちゃめちゃウチの近くを通るのだ。

ああっ今そこの信号渡った!
そこ、そこを歩いてる今!
窓から手振ったら見えるぞこれ。
ウチに来るんじゃないの?(お茶の用意)

読み進めながら震えた。
ネバーエンディングストーリーのバスチアンもこんな気持ちだったんだろうな。

駅もウチの最寄り駅だし、まさにいつも通ってる道だからあと何分で来るのかわかる (たぶん来ないけど)。

主人公が到着するアパートはウチをちょっと過ぎたところだった。
惜しい!
区境をまたいで隣の区になるけどまあ近い。
(ほぼその辺りには昔知人が住んでいたアパートがあって、その知人も島田荘司が好きなのでそのことを話したらやっぱりそのシーンをよく覚えていた)

すごい臨場感!…というかリアルなそこにいるわけだから臨場感ではないのか。

とにかく、主人公が復讐殺人に踏み出すシーンより手に汗を握ったってわけ。

以上、伝わりそうもない興奮を語ってみました。個人情報バレバレや。