細井のにっき

全部フィクションです

虫フェス

虫食う人々、虫食うことに興味ある人々のためのフェスティバルに行ってきた。

 
虫を食べながら虫にまつわる人の虫にまつわるプレゼンをみるという本来なら誰が来るんだ的なイベントだけど、昨今の昆虫食ブーム(正しくはブームではなく「昆虫食という世界があるらしい」という情報がこのところよく拡散された)により、ロフトプラスワンの定員を上回るほど人が集まった。実際はどうしても食べられないし見るのも嫌だけど怖いものみたさで来たという人もいたのかもしれない。その気持ちよくわかるし、そういう感情とともに足を運んでしまった人が一番楽しめると思う。
 

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私は一応出演はしたのだけど、楽屋でなくずっと客先でビール飲みながら観ていた(ドリンクカウンターが近かったので)
 
隣のテーブルの四人組の若者は虫を食べたことがないらしく、虫メニューを端から端まで注文しておっかなびっくり食べていたけど、はしゃいでて楽しそうだった。
いつもの仲間でホラー映画を観に来ましたというノリで来たのかもしれない。
 

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虫を愛する人たちの熱いプレゼンを観ていたら、そのフォルムや生態、存在自体を愛しているんだということがビシバシ伝わってきた。食べることはひとつのアプローチでしかないんだこの人たちにとっては。好きすぎて食べちゃえるというだけなんだ。
 
虫、多くの人が抵抗なく食べるようになるとまではいかなくても、ハッキリと気持ち悪いもの認定はされないでほしい。いつかジャポニカ学習帳の表紙に虫をカムバックさせたい。
 
虫からしてみれば気持ち悪がられていたほうが静かに暮らせるし、捕食するやつが一番やっかいなのはわかってるんだけどよ。