細井のにっき

全部フィクションです

分身の術を駆使した遠足

幼稚園の遠足があった。

全学年同じ公園で、保護者同伴。

うちは年長と年少がいるので、分身の術をつかって二人に付かなければいけない。

事前に二人在園の保護者には立ち回り表を渡されて説明があったけど、五歳児はともかく三歳児が思い通りに動くことは無理であって、公園内散策では抱っこをせがまれたり、まあ疲れた。

ハイ次は年長さんの宝探しゲームです!となってすぐ下の子がいち早く見つけちゃってすいません!ってなったり、まあ疲れた。

ほかの二人在園を見ると、けっこうパパがきてる。その手があったか……

昼前に解散になったが、同じクラスのお母さんたちが木陰で500の缶チューハイを開け始めて「だよねー」となった。

一本あげると言われたけどこの量じゃあ足りないからと断った。

結局こどもらは遠足の時間より長時間遊んで、いい加減にしろと思った頃に雨が降ってきて、急いで帰ってすぐ浅漬かりの塩らっきょうと鶏の炭火焼きでビールを飲んだ。しみた。

らっきょうは塩に限るぜ。